2014年12月23日火曜日

ソニー攻撃:公開中止映画、ソニーが無料配信へ 、「北朝鮮の威嚇に屈服しない」、愛国マーケテイング?

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●映画「ザ・インタビュー(原題:THE INTERVIEW)」(2015年公開)予告編 最終版
2014/12/18 に公開 1,109
ハリウッドがテロに屈した日 – 映画「THE INTERVIEW」公開中止の決定打になった北朝鮮最高指導者・金正恩の暗殺シーン - http://japa.la/?p=47509


朝鮮日報 記事入力 : 2014/12/23 08:5
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/12/23/2014122300783.html

ソニー攻撃:公開中止映画、ソニーが無料配信へ
リントンCEO「北朝鮮の威嚇に屈服しない」

 米映画会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)が、北朝鮮によるサイバー攻撃とテロ予告を受けて劇場公開を中止したコメディー映画『ザ・インタビュー』をオンラインで無料配信する見通しだ。
 同映画は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の暗殺を題材にしている。

 米紙ニューヨーク・ポストは21日、消息筋らの話として、SPEが自社のオンライン配信サービス『クラックル』で『ザ・インタビュー』を無料公開すると報じた。
 また、米政治コンサルティング会社ユーラシアグループのイアン・ブレマー社長も「SPEが『ザ・インタビュー』のオンライン無料配信を計画している」と語った。
 オバマ大統領をはじめ、各界から公開中止を批判する声が出ていることを受けた措置とみられる。

 SPEのマイケル・リントン最高経営責任者(CEO)は先ごろCNNに出演し
 「私たちは(北朝鮮のテロ予告に)脅えたり屈服したりしなかった。
 『ザ・インタビュー』をどんな形であれ公開する考えで、その方法を検討している」
と語っていた。
 SPEの顧問弁護士を務めるデービッド・ボーイズ氏もテレビ局のインタビューで
 「公開をあきらめたのではなく、延期しただけ。どんな形であれ配信する」
と話した。



ロイター 2014年 12月 18日 07:36 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0JV2U420141217/

ソニー、北朝鮮映画「ザ・インタビュー」の公開中止を決定


● 12月17日、ソニーの米映画子会社SPEは、北朝鮮の金正恩第1書記の暗殺を題材にしたコメディー映画「ザ・インタビュー」について、25日に予定されていた公開を中止すると発表した。11日撮影(2014年 ロイター/Kevork Djansezian)

[ロサンゼルス 17日 ロイター] -
  ソニーの米映画子会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)は17日、北朝鮮の金正恩第1書記の暗殺を題材にしたコメディー映画「ザ・インタビュー」について、25日に予定されていた公開を中止すると発表した。

 同映画をめぐっては、上映予定だった劇場がハッカー集団に脅迫されたことを受け、大手劇場チェーンが上映中止を決めていた。

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ロイター 2014年 12月 18日 13:59 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0JW0AK20141218/

ソニー映画公開中止、
サイバー攻撃は「北朝鮮関与」と米当局断定

[ロサンゼルス 17日 ロイター] -
 ソニーの米映画子会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)に対する大規模なサイバー攻撃で、米当局が北朝鮮の関与を断定したことが分かった。
 米政府関係筋が明らかにした。

 同筋によると、米政府が近くこうした見解を発表する可能性があるという。
 これに先立ち、SPEは北朝鮮の金正恩第1書記の暗殺を題材にしたコメディー映画「ザ・インタビュー」について、25日に予定されていた公開を中止すると発表した。
 同映画をめぐっては、SPEにサイバー攻撃を仕掛けたとするハッカー集団が、上映予定だった劇場を脅迫。大手劇場チェーンが上映中止を決めていた。

 ソニーは声明で
 「劇場の大半が『ザ・インタビュー』の上映中止を決めたことを踏まえ、予定していた12月25日に映画を公開しないことを決定した」
と説明。
 「映画の配給に圧力を加えるという恥知らずな今回のやり方に深い悲しみを感じており、この過程で当社は損害を被った」
とした。
 SPEは、同映画について、家庭で見たい時にすぐ鑑賞できるビデオ・オン・デマンド(VOD)で配信する予定もないと表明。

 同社の広報担当者は、同映画が後日劇場で公開される可能性、もしくはVODで配信される可能性に関する質問に対し
 、「ソニー・ピクチャーズは、さらなるリリース計画は持たない」
と説明した。
 こうしたソニーの決定に関して、ニュート・ギングリッチ元下院議長は、ツイッターへの投稿で
 「ソニーが屈したことで、米国は最初のサイバー戦争に負けた。
 これは非常に危険な先例になる」
と指摘した。

 一方、米ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)は、SPEへのサイバー攻撃について、米連邦捜査局(FBI)が捜査を主導していることを明らかにし、適切な時期に最新の情報を発表する方針を示した。
 ロイターが入手した文書によるとFBIは16日、「ザ・インタビュー」と関連する事業者や劇場に対し、サイバー攻撃の標的になる可能性があると警告した。



朝鮮日報 記事入力 : 2014/12/23 08:49
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/12/23/2014122300769.html

ソニー攻撃:米大統領「私に相談してほしかった」
「独裁国家のサイバー攻撃に屈した悪しき前例」

 ソニー・ピクチャーズエンターテインメントが北朝鮮を題材にした映画『インタビュー』の公開を中止したことについて、バラク・オバマ米大統領は21日
 「(ソニー・ピクチャーズが)事業上考慮すべき事情があるという点では十分に同情する」
としながらも
 「(上映中止を)決定する前に私に相談してくれれば、映画館や配給会社などと接触して事情を聞き、何らかの手段を講じていたかもしれない」
と述べた。

 オバマ大統領は21日、CNNの時事番組『ステート・オブ・ザ・ユニオン』に出演し、このように述べた上で「これは単にソニーだけの問題ではなく、
 こうした前例ができてしまうという点でより大きな問題」と懸念を示した。
 また
 「他国の独裁者がサイバー空間を通じて配給会社やその創作物を妨害するという前例ができてしまうとすれば、
 今後も同様のことが起きた際、われわれ自らが検閲をすることになるだろう」
と述べた。

 オバマ大統領は19日、休養先のハワイに出発する前の最後の記者会見でも、ソニー・ピクチャーズの映画公開中止の決定について「間違いだった」と批判した。
 これに対しソニー・ピクチャーズのマイケル・リントン最高経営責任者(CEO)は
 「オバマ大統領も世間も何が起こったのかよく分かっていないようだ。
 映画館側が『インタビュー』の公開を嫌がったのだ」
と述べ、公開中止以外に方法はなかったと反論した。

 オバマ大統領は、今回の事態がエンターテインメント分野以外でも起こりうるとの見方も示した。
 同大統領は
 「たとえばCNNに対するサイバー攻撃が起きたとしよう。
 これまでCNNは北朝鮮に批判的な報道を何度もしてきたが、攻撃を受けたからといっていきなり北朝鮮に関する報道をやめるだろうか」
と問い掛け
 「重要なのはソニーが間違ったということではない。
 われわれ皆がサイバー攻撃の可能性に順応する必要があり、もっと守りを固める必要があるということだ」
と強調した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年12月23日 9時37分
http://www.recordchina.co.jp/a99489.html

米国が北朝鮮の犯行と断定、
サイバー攻撃報道「日本では関心薄い」米メディアが報じた理由とは?

 2014年12月22日、米映画製作大手ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントがサイバー攻撃を受けて公開予定だった作品が上映中止に追い込まれた問題について、日本での関心の低さが米メディアで報じられている。

 AP通信は20日、日本ではソニー・ピクチャーズ エンタテインメントがサイバー攻撃を受けている問題が大きく取り上げられていないと報じた。
 ソニー・ピクチャーズは先月末、大規模なサイバー攻撃を受け、北朝鮮の金正恩第1書記の暗殺計画を描いたコメディー映画「ザ・インタビュー(原題)」の上映中止を決定した。
 米国はサイバー攻撃に北朝鮮が関与していると断定し、米国内では連日、報道されている。

 記事では、ソニー・ピクチャーズはソニー帝国の中の一つではあるが、米国の企業として完全に独立して経営されてきたため、日本ではこの問題に関心が薄いと述べている。
 また、「日本ではこの問題がハリウッドへの攻撃と見られている」と指摘する専門家の意見も紹介している。

 さらに、日本の大手新聞社はテクノロジーに関するニュースを避ける傾向にあると指摘する日本のテクノロジー系のジャーナリストの意見を紹介している。
 また、大手新聞社のベテラン記者や編集者はテクノロジー関連の知識に詳しくないこと、新聞を購読している読者は高齢化しておりテクノロジー関連に関心が低いことを指摘している。
 テクノロジー関連のニュースに関心のある人々は、今回のサイバー攻撃のようなニュースはインターネットで情報収集していると述べている。



朝鮮日報 記事入力 : 2014/12/23 08:53
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/12/23/2014122300790.html

ソニー攻撃:北はどのシーンを問題視したのか
「喜び組と乱痴気騒ぎ、戦車の砲撃で火だるまの独裁者」
映画『ザ・インタビュー』、「正恩氏」をどう描写?
-神格化皮肉る内容も
「イルカと会話、純粋な体だから肛門がない」!?

 北朝鮮のサイバー攻撃に屈し、制作会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメントがクリスマス公開を中止したコメディ映画『ザ・インタビュー』の内容に注目が集まっている。

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党第1書記にインタビューすることになったテレビ関係者を利用、米中央情報局(CIA)が暗殺を試みるというストーリーは既に明らかになっているが、どのようなエピソードで描かれているのかは、3分10秒間の予告編映像でしか知るすべがなかった。
 しかし、映画専門サイト「ザ・デビルズ・アイズ」(www.thedevilseyes.com)が独自に追加した7分間の映像を見ると、『ザ・インタビュー』の内容がより良く分かる。
 北朝鮮はこの映画のどんなシーンを問題視し、極端なサイバー攻撃を仕掛けたのだろうか。

 話はまず、視聴率争いに血眼になっているテレビ番組『スカイラークのトゥナイトショー』演出アーロン・ラポポート(セス・ローゲン)と司会者デーブ・スカイラーク(ジェームズ・フランコ)が刺激的な題材を探すうちに正恩氏に注目したことから始まる。
 しばらくして北朝鮮の広報担当相が電話をかけて来て、正恩氏がインタビューに応じる意向があると伝えてくる。
 インタビュー交渉が終わり、パーティーを開いた2人の前にCIAのエージェントが姿を現し、正恩氏を消すよう要請する。
 平壌入りする前、2人は「暗殺訓練」を受ける。
 そして、握手をする瞬間に相手を殺す「手のひら毒薬バンド」や「腕時計型衛星通信機器」などを用意して北朝鮮に向かう。

 正恩氏に会った2人は、スターリンが贈ったという戦車に一緒に乗り、「喜び組」と乱痴気騒ぎをして接近する。
 正恩氏がデーブに子犬をプレゼントした時は、暗殺への意思が揺らぐ。

 しかし、結局2人は戦車を操縦、正恩氏が乗ったヘリコプターを攻撃して暗殺のミッションが完了する。
 砲撃された正恩氏のヘリコプターは爆発して炎に包まれ、消える。
 作戦を終えた2人が小さなモーターボートに乗って北朝鮮を脱出するシーンで映像は終わる。

 「最高尊厳」の暗殺自体もそうだが、北朝鮮が特に問題視したのは、正恩氏が米国人女性歌手ケイティ・ペリーの歌が好きで、葉巻を吸い、下着姿の「喜び組」と秘密のうたげをするシーンなどだと思われる。
 インタビューに来たアーロンを誘惑する北朝鮮軍の女性将校や、正恩氏暗殺をこの女性将校が手助けするシーンも北朝鮮側からすれば問題があるだろう。

 さらに、
 「正恩氏はイルカと会話できる」
 「純粋な体だから大便が出ないため、肛門がない」
などと神格化を皮肉るシーンもある。
 一部には正恩氏の人間的な一面や自由奔放さを示すシーンもあるが、根本的には強欲な独裁者として描写されており、北朝鮮の感情を逆なでしたものと思われる。
 もちろん、全身に火がつき、炎に包まれるシーンが問題視されたのは言うまでもない。

 北朝鮮の独裁者を皮肉る映画は10年前にもあった。
 『ザ・インタビュー』の公開が中止された際、一部映画館で代わりに上映が考えられていた人形劇映画『チーム★アメリカ/ワールドポリス』だ。
 2004年制作のこの映画は、金正日(キム・ジョンイル)総書記のことを「世界を破壊しようとする悪役」として描いている。
 北朝鮮は当時、チェコ政府に映画の上映禁止を要請したものの断られた。
 だが、『ザ・インタビュー』の時のように過剰な対応はなかった。
 「引きこもり型指導者」正日氏が国際情勢に鈍感だったためと見られる。

 だが、正恩氏はスイス留学の経験があり、国際世論にも敏感だ。国連が北朝鮮の人権問題を取りざたし、国際刑事裁判所の起訴を推進しているのに対し、あらゆる外交力を動員してこれを阻もうとしているのも、父の正日氏とは異なっている。
 風刺映画に対しても「サイバー攻撃」で反撃した。



2014年12月23日11時15分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/399/194399.html?servcode=100&sectcode=120

【コラム】北朝鮮のようで北朝鮮ではない北朝鮮のようなソニーピクチャーズのハッキング

  「心証はあるが物証がない」という表現はこうした時に使う言葉だ。
 ハリウッドの映画制作会社であるソニーピクチャーズエンターテインメントに対するサイバー攻撃の背後の話だ。
 ソニーピクチャーズはクリスマスに合わせて“あえて”北朝鮮の“最高尊厳”を冒涜する映画を公開するつもりだった。
 このため犯行動機から見れば北朝鮮がぴったりだ。
 問題は容疑を裏付ける証拠がないという点。
 それでも米連邦捜査局(FBI)は事件発生から25日で北朝鮮を背後と指摘した。
 オバマ大統領はすぐに「比例的対応」を宣言し、米政府は北朝鮮をテロ支援国に再指定することを検討中だ。

  自称「平和の守護者」(GOP)というハッカーの攻撃によりソニーピクチャーズが廃墟となったのは先月末。
 会社のコンピューターネットワークがダウンし、ハリウッドの有名人と役員やスタッフ4万7000人の個人情報と未公開映画5本の動画ファイルが流出した。
 役員らがやりとりした電子メールも例外ではない。
 ソニーピクチャーズの共同代表を務めるエイミー・パスカルはトップスターのアンジェリーナ・ジョリーに対し「才能のないガキ」「雇われママ」などと表現してやりとりしていた事実が明らかになり苦境に立たされた。
 ハリウッドスターが密かにホテルを予約する時に使う偽名リストも公開された。
 ソニーピクチャーズスタジオに投下されたサイバー爆弾は1発でハリウッド全体を修羅場にした。

  ソニーピクチャーズは結局ひざまずいた。
 “偉大な指導者同志”とのインタビューのチャンスをつかんだテレビのトークショー司会者と演出者が米中央情報局(CIA)の指令により金正恩を暗殺する過程で起きる騒動を描いたB級コメディ映画『インタビュー』の公開を全面的に中止したのだ。
 映画を上映する劇場に対するテロ脅迫のため大手映画館チェーンが相次いで上映をやめたため仕方なかったというのがソニーピクチャーズ側の説明だが、公開を強行する場合には会社の存亡にかかわることになるかも知れないという極度の危機感が反映されたという。
 テロの脅威に屈服し芸術と表現の自由を放棄したというという非難の世論が沸き起こるソニーピクチャーズは他のプラットフォームを利用した代替公開を考えると言葉を変えたが、はたしてそうできるかは未知数だ。
 ソニーピクチャーズは今回の事態で映画製作費4400万ドルとマーケティング費用3500万ドルを浪費した。
 予想販売収入とコンピュータシステム復旧費用、個人情報流出による損害賠償と訴訟費用まで考えると総損失額は数億ドルに達するという推算もある。

  ソニーピクチャーズを攻撃した背後が本当に北朝鮮なら、北朝鮮は米国にまともに1発食らわせたといえる。
 本物の核兵器を使わなくても頭さえうまく使えばお金もかからず、証拠も残さないで核兵器クラスのパンチを飛ばせることを示したわけだ。
 もちろん北朝鮮は言い逃れをしている。
 証拠を出せとむしろ大声を上げ米国に共同調査を要求している。
 実際にFBIの捜査結果発表文に「証拠」表現は一言もない。
 悪性コードと犯行手法の類似性などさまざまな「情報」に照らし合わせて北朝鮮の仕業と結論付けるのに十分とされているだけだ。
 北朝鮮の仕業なのかそうではないのか曖昧な状況だ。

  サイバー攻撃は証拠を見つけにくい。
 国家間のサイバー攻撃はたびたび起きているが、明確に真相が明らかになったケースはほとんどない。
 ほとんどがうやむやにやり過ごされた。
 米国が今回のように特定国を攻撃の背後だと名指しするのは初めてだ。
 オバマ大統領は今回の事態を国家安保の問題と規定し厳重な対応方針を明らかにした。
 米国の自尊心であるハリウッド映画産業に対する直接攻撃も攻撃だが表現の自由という憲法的価値がならず者国家の独裁者の手で毀損されたと考えるためだ。
 威嚇に1度屈服すれば屈服し続けるほかはないという判断もしただろう。

  そうだとしても確実な証拠もなく状況情報だけで北朝鮮に罪を問うのは容疑だけで被疑者を処罰するものだ。
 法治を強調する米国がすべきことではない。
 ニューヨークタイムズが社説で独立的国際調査団に調査を任せ、処罰はその結果に従おうと主張したのはこうした脈絡だろう。
 哨戒艦爆沈事件の時も韓国は国際調査団を構成した。
 北朝鮮が要求する共同調査も話にならない。
 被疑者が捜査に参加するという格好だ。

  ソニーピクチャーズが白旗投降した日、米国はキューバと53年ぶりの歴史的修交を宣言した。
 核と長距離ミサイルがないキューバはもちろん北朝鮮とは違う。
 そうだとしても制裁一辺倒の圧迫政策だけで相互の利益を図ることはできないという教訓は北朝鮮にも同じように適用されなければならない。
 いま米国に必要なことは事態を冷静に見て、賢く解決していく大国らしい知恵と慎重さだ。
 低質コメディひとつに触発された今回の事態が米朝間の極限対決に突き進むことこそ本当にコメディだ。
 ソニーピクチャーズのハッキング事態にもかかわらず、キューバの次は北朝鮮である可能性もあるという期待が折れてはならない。


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ロイター 2014年 12月 24日 04:55 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0K11OJ20141223

北朝鮮題材映画を25日に一部劇場で公開、ソニー米子会社発表

[ロサンゼルス 23日 ロイター] -
 ソニーの米映画子会社、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)は23日、公開を中止するとしていた北朝鮮の金正恩第1書記の暗殺を題材にしたコメディー映画「ザ・インタビュー」が、25日に米国の一部の映画館で上映されることを明らかにした。
 SPEは映画館への配給以外の公開方法も検討しているとしている。

 マイケル・リントン最高経営責任者(CEO)は声明で、
 「『ザ・インタビュー』の公開を断念したことはない。
 クリスマス当日に一部映画館で上映されることを嬉しく思っている」
とした。
 SPEの声明に先立ち、テキサス州ダラスの映画館チェーン「アラモ・ドラフトハウス・シネマ」が同映画の上映を25日に開始すると発表。
 ジョージア州アトランタの映画館「プラザ・アトランタ」も上映する計画を示した。
 「ザ・インタビュー」をめぐっては、上映予定だった映画館がハッカー集団に脅迫されたことを受け、SPEは17日、25日に予定されていた公開を中止すると発表していた。



ロイター 2014年 12月 25日 08:19 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0K216M20141224/

北朝鮮題材映画をネット配信、
ユーチューブなどで劇場公開に先行

[ロサンゼルス 24日 ロイター] -
 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)は24日、北朝鮮の金正恩第1書記の暗殺を題材にした映画「ザ・インタビュー」について、24日から米グーグル GOOGL.O 傘下の動画共有サイト「ユーチューブ」などを通してネット配信することを明らかにした。

 「ユーチューブ」のほか、グーグルのコンテンツ配信サービス「グーグルプレイ」、米マイクロソフト MSFT.O の家庭用ゲーム機「Xbox」を通してレンタル、もしくは購入が可能になる。
 このほか、SPEが同映画のために立ち上げたウェブサイト( www.seetheinterview.com )からも入手可能になる。
 料金はレンタルが5.99ドル、購入が14.99ドル。ただ今のところ、ビデオ・オン・デマンド方式で同映画を配信することに合意したケーブルテレビ、もしくは衛星テレビ会社はない。

 SPEのマイケル・リントン最高経営責任者(CEO)は声明で、受けた被害を踏まえると同映画の公開はSPEにとり重要なことだったと表明。
 「公開初日にできるだけ多くの人に観てもらうため、まずネット配信することを決定した」
とし、今後も映画の配信先の拡大に努める意向を示した。
 CEOによると、公開中止を公表した17日に、グーグルやマイクロソフトをはじとする関係各社に最初にアプローチした。

 CNNの報道によると、iTunesでの配信でアップル AAPL.O とも協議したが不調に終わったという。
 グーグルのデービッド・ドラモンド最高法務責任者(CLO)はブログで、この映画の経緯を踏まえると
 「安全面での影響が最大の検討事項だった」
とし、
 「だがすべての問題を協議した結果、グーグルとソニーは、一部の人間が他国の言論の自由に制限を設ける事態を看過することはできないとの考えで一致した」
と述べた。

 ビデオ・オン・デマンド市場はアップル AAPL.O やアマゾン AMZN.O、ケーブルや衛星放送会社が独占しており、グーグルやマイクロソフトにとってソニーの映画配信は巻き返しを図るチャンスになる。
 SPEの発表に先立ち、米CNNがこの日、「ユーチューブ」が同映画の放映で暫定合意したと報じていた。
 CNNは、SPEはアップルが運営する音楽配信サービス「iTunes(アイチューンズ)ストア」を通して同映画を配信できないか、アップルと協議したものの、物別れに終わったとも報じている。

 F5ネットワークスの主任ストラテジストで、ネットセキュリティー専門家のバレット・リオン氏は、グーグルは巨大なインフラを有しており、ハッカー攻撃対策も万全とし、
 「ユーチューブの画面がいきなり真っ黒になるようなことは想定していない」
と述べた。
 ただマイクロソフトは、よりぜい弱な可能性があるとしている。

 米ホワイトハウスは、ネットでの映画公開決定を歓迎する意向を表明。
 シュルツ報道官は声明で
 「オバマ大統領が前週末に明言しているように、米国は海外の独裁者が検閲を押し付けるような国であってはならない」
とし、
 「本日の発表で人々はこの映画に対し自分自身で選択することが可能になる。これがあるべき姿だ」
と指摘した。

 ソニーの米映画子会社のSPEは「ザ・インタビュー」を上映する予定だった映画館がハッカー集団に脅迫されたことを受け公開中止するとしていたが、23日、米国の一部映画館で公開すると発表した。

 *内容を追加して再送します。



2014年12月29日14時51分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/623/194623.html?servcode=A00&sectcode=A20

映画『ザ・インタビュー』、ユーチューブで興行1位

  論議が巻き起こるなか先週公開された映画『ザ・インタビュー』がオンライン興行で快進撃を見せている。
 米国芸能専門誌『バラエティー』によると、『ザ・インタビュー』は25日(現地時間)にビデオ・オン・デマンド(VOD)式でオンライン上映を始めたYouTube(ユーチューブ)で最も多く再生された映画のトップに立った。
 CNNも「同作を製作したソニー・ピクチャーズはオンライン売上を公開しないとしていたが、クリスマスにYouTube映画で1位になった」と報道した。
 YouTube公式サイトによると、今月24日からオンライン上映が始まった『ザ・インタビュー』は3日目の27日午前3時にも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ザ・メイズ・ランナー』等の映画をおさえて“最高の売上映画”のタイトルを守った。
 同日3時現在、YouTube公式サイトには『ザ・インタビュー』について15万3000人余りが「評価する」を選択し、「評価しない」は3万3000人余りだった。
 バラエティー誌は「『ザ・インタビュー』がYouTubeでベストセラーになっている」とした。

  映画『ザ・インタビュー』は正式オンライン有料視聴だけでなく違法ダウンロードでも人気を独占している。
 CNN・FOX放送などは「『ザ・インタビュー』がオンラインで公開された直後、世界の違法ファイル共有サイトで75万件がダウンロードされた」と伝えた。
 これはファイル共有サイトであるBitTorrent(ビットトレント)などがオンライン視聴開始後20時間にわたり集計した数値だ。
 一部では、これをめぐり『ザ・インタビュー』製作会社であるソニー・ピクチャーズが米国でのみオンライン視聴を許可したため、他の国では違法ダウンロードを通じて視聴しようとした人々がいたとの解釈も出ている。
 違法ダウンロードや海賊版での視聴は主に中国が多く、今後『ザ・インタビュー』が北朝鮮に流れていく可能性が高まったという予想も出ている。
 ロイター通信は「中国のある動画共有サイトで、中国語字幕が入った映画『ザ・インタビュー』が少なくとも30万件の再生回数を記録した」と伝えた。

  バラエティー誌はオフライン興行について「公開初日である25日に100万ドルの収入があったと推算される」として「(大型映画館チェーンでない)300カ所余りの独立映画館で公開されたにしては印象的なスタート」と伝えた。


 世の中とは面白いものだ。
 内容的には全くつまらないものが、政治的圧力を受けたことで、オバマの口にのぼり、その結果、とんでもない興行成績を上げている。
 まさに
 世の中、先が分からない
ことを実感してしまう。
 韓国の「ナッツ・リターン」もその口であろう。
 小さなことが大きな騒動を巻き起こす。
 まるで「カオス理論」のようである。
 自由という融通性のある環境では吸収されてしまうものが、カチンと跳ね返って反作用を誘発する。
 中国の東シナ海防空識別圏も大々的に誇らしげに発表したものの、その内容があまリに特殊だったために、世界から総スカンをくらい、まったく無視されてしまった。
 そこで、その特殊な条項をこっそり削除するという中国メンツ丸潰れという結果に終わった。
 同じようなことが以前にもあった。
 中国共産党の祝祭に合わせて、無理に動かした高速鉄道が脱線墜落事故を起こしてしまった。
 加えてその脱線車両を埋めてしまうという行為が世界非難の的になったことがある。
 何がどうしてなんとなる、という仕組みはなかなか難しいものである。 



JB Press 2014.12.30(火)  アン・ヨンヒ
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42572

北朝鮮より韓国人を怒らせたソニーピクチャーズ低俗なB級映画がノイズマーケティングのおかげで大成功したが・・・

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)の暗殺を題材にしたハリウッド映画『ザ・インタビュー』がクリスマスに米国で公開された。
 この映画は、公開される前から話題にこと欠かなかった。

■オバマ大統領の激怒を誘発、興行は大成功

 まず予告編が公開されると、これを見た北朝鮮が強力に制作会社のソニーピクチャーズを非難した。
 様々なルートを使って米政府に対し映画が公開されないように働きかけてくれるよう要請した。
 その後、平和の守護者(Guardian of Peace)と名乗る組織がソニーピクチャーズをハッキング。
 未公開の映画や内部情報、個人メールなど膨大な情報が流出した。

 GOPは、映画を公開すれば同社だけでなく、公開した劇場にも攻撃を仕かけると宣言し、大手の映画劇場チェーンが上映に怖気づいた。
 同社も映画の公開を中止する方向で考えていると、意外なことに米国のバラク・オバマ大統領が激怒した。
 FBIの調査により、ソニーピクチャーズへのハッカー行為の背後には北朝鮮がいると知らされたからだ。

 オバマ大統領は、記者会見を通じて
 「北朝鮮のハッカー攻撃は米国にとてつもない損失を被らせた。
 米国はこれに比例して対応する」
と言った。
 またソニーピクチャーズに対しても「公開を取り消したのはミス」だと指摘した。
 こうしたオバマ大統領の発言を追い風に、ソニーピクチャーズは急きょ大手チェーンの劇場ではなく、小さな劇場での公開を進め、さらにはオンライン上でも劇場公開に先駆け12月24日から公開を始めた。

 韓国では、配給会社(ソニーピクチャーズ・コリア)の判断により劇場公開はしないということだったが、オンライン公開により多くの人たちが見た。
 最初は無料公開という噂も流れたが、そんなことはなく有料での公開となった。

■大成功した愛国マーケティング

 さて、そんなすったもんだがあった「ザ・インタビュー(The Interview)」の上映が始まり、蓋を開けてみると、クリスマス連休の間劇場で280万ドルを稼ぎ、オンラインではその5倍の1500万ドルの収益を上げた。

 こうしてみると、ソニーピクチャーズのマーケティングの勝利のような気がしてならない

★.まずは、巧妙に北朝鮮を刺激する予告編を発表し、
★.北朝鮮がまんまとそのノイズマーケティング戦略にはまったこと。
★.そして、GOPのハッカー事件により大手チェーンの劇場は退いてしまったが、オバマ大統領の発言を引き出し愛国マーケティングに成功した

 愛国マーケティングというのは
 映画を直接劇場で見ることこそが、国を守り、国家的利益や安保、国威を高めることになると思わせるマーケティングのことである。
 さて、ネットを通じてしか見ることができない韓国人たちもさっそく不法ダウンロードを利用した人たちがいたようだ。
 韓国インターネット振興院(KISA)は28日、映画「ザ・インタビュー」のファイルになりすましたスマホのウィルスが個人間でのファイル共有プログラムであるトレントを通じて配信されたとし、スマホユーザーたちに注意を促した。
 このウィルスは、韓国のスマホ・バンキングに必要な金融情報を流出することを確認したという。
 KISAは、ウィルスの配信地および情報流出地へのアクセス経路にISPを通じて緊急に遮断した。

 肝心なのは見た人たちの感想だが、劇場で見たという米国人たちのリアクションは、面白い映画だ、ちょっとえぐいところはあるけど、面白かったというリアクションがほとんど。

■「日本海」「犬を食べない国」に韓国内で強い反発

 しかし、韓国のネットでは、主人公たちが暗殺後に脱出するルートを話すとき
 「じゃ、日本海(Sea of Japan)を泳いで渡ろう」
という表現にかなり引っかかっている。

 また、犬肉を食べない国へ帰ろうとか、金正恩の葬儀に側近だった人たちが大泣きしていることなど、細かいところに引っかかっている様子だ。

 特に、日本海の表現に関しては、制作会社がソニーピクチャーズなだけに引っかかるという人たちが多い。
 日本では
 「日本海を日本海と表現して何が悪い?」
と思うかもしれないが、韓国ではこの表記に関しては、ずっと国際的に日本海の呼び名をやめて、東海(トンヘ)という呼び方にしたいと呼びかけており、韓国人にとっては竹島問題と同じくらい敏感な問題である。

 話がそれるが、今年12月にやっと韓国にオープンした家具大手のIKEAが販売している世界地図に日本海表記があったことから、韓国人の逆鱗に触れ、IKEA商品に対し不買運動が起こるほどだった。
 さらに、SPAブランドのユニクロでは、海外のショップを案内するために使っていた地図で「日本海(Sea of Japan)」表記があったことに対しても具体的な行動はしていないが、それとなくニュースになっているくらいだ。

 特に、ソニーピクチャーズは米国の会社であっても、元が日本の会社というイメージからか、日本海表記に対しては様々な憶測まで出回っている。
 例えば、わざと韓国を困らせるために日本海というセリフを入れたのではないかなど・・・。

 だが、多くの韓国人の感想は、低俗なB級映画で、お茶の間で家族と一緒に見るには忍びない。
 笑いのツボが同じなら笑えるが、そうでないなら面白くないということらしい。

■韓国人ミュージシャンの楽曲を一部無断採用

 つまり、ノイズマーケティングや愛国マーケティングがなければ、ひっそりと幕を下ろしていたかもしれない映画だというのが全体の評価である。
 それより、この映画では、韓国のミュージシャンTashaことユン・ミレが映画の中で「Pay Day」の一部が無断で使用されたとソニーピクチャーズを訴えるとしている。
 声明文によると、「Pay Day」を映画内で使用することについて話し合いはあったが、ある時点で議論が途絶えていたので、これ以上話が進むことはないと考えたらしい。
 しかし、映画が公開された後で、この曲が許可も法的な手段や契約もなしに使用されていたことを知ったという。

 公開される前は北朝鮮がしきりにソニーピクチャーズや米国を威嚇したが、いざ公開されると、武力での対処はしないとおとなしくなった。
 一息ついたソニーピクチャーズはお金の勘定より、こうした著作権問題に早めに対処した方がよさそうだ。




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